株式会社ビズリーチが、社会人を対象に管理職に関する調査を行った。その結果、多くの人が管理職になりたい、または管理職を続けたいと考えていることが明らかになった。
管理職の魅力は?給料アップと権限
調査によると、約7割の社会人が管理職になりたい、または管理職を続けたいと回答。その理由として最も多かったのは「給料を上げたい」というもの。特に、まだ管理職になっていない人の75.2%がこの理由を挙げた。
管理職の魅力は給料だけではない。現在管理職の人の62.9%が「組織の方向性を決める権限が持てる」ことを理由に挙げた。これは、自分の意見や考えを会社の運営に反映できる可能性が高まることを意味する。
一方で、管理職になりたくない人も一定数いる。その理由として多かったのは「責任やストレスが増えそう」というものだ。また、「実務的な仕事から離れたくない」という声もあった。
変わりゆく管理職の役割
ビズリーチWorkTech研究所の友部博教所長は、この調査結果について興味深い見解を示した。以前は、管理職になることが出世の道筋と考えられていた。しかし今では、給料アップやスキルアップのために管理職を選ぶ人が増えているという。
また、最近では管理職と一般社員を行き来しながら働くスタイルも珍しくなくなってきている。これは、個人のキャリアの選択肢が広がっていることを示すもの。
企業側も、単に給料を上げるだけでなく、管理職の魅力を伝えることが大切になってきている。また、社員が管理職に挑戦しやすい環境を整えることも必要だ。
この調査結果は、現代の働き方や価値観の変化を反映したもの。高校生の皆さんも、将来の仕事を考える際の参考にしてほしい。自分に合った働き方を選択できる時代になってきているということ。