クレジットカード暗証番号入力必須化半年、飲食店の7割が「接客に影響あり」と本音

株式会社エム・ピー・ソリューションは、クレジットカード決済を導入している全国の飲食店経営者および従業員268人を対象に実施した「暗証番号入力必須化にともなうクレジットカード決済の実態調査」の結果を発表した。

2025年4月より、国内店舗でのクレジットカード決済においてICチップ付きカードのサインによる本人認証(PINバイパス)が廃止され、暗証番号(PIN)入力が原則必須となっている。セキュリティ強化を目的とした制度改正から約半年が経過した現在、飲食店の現場ではさまざまな課題が顕在化している。

まず制度の認知度について、事前調査に回答した飲食店経営者・従業員304人のうち「知っている」と回答した割合は79.6%にとどまった。約2割が「制度を知らない」と回答しており、セキュリティ対策を徹底するためには残る対象者への周知・浸透が課題となっているようだ。

顧客体験への影響については、72%が「影響が出ている」と回答した。具体的な内容としては、「決済端末のデザインや操作性により洗練されたサービス体験やお店の雰囲気が損なわれた」が27.9%で最多となり、「暗証番号がわからず支払いに時間がかかるケースがあった」が21.3%、「テーブルでのサイン決済ができなくなった」が20.2%と続いた。また「決済端末の台数に限りがあり、お客様をお待たせしている」との回答も19.8%にのぼっている。高級飲食店など、従来テーブルでのサイン決済が主流であった店舗において、顧客体験や店舗イメージへの影響が顕著に表れている状況だ。

制度への対応状況をみると、「新しいデザインや機能を持つ決済端末を導入した」が39.2%、「既存の決済端末に機能などを追加した」が30.6%となり、約7割の飲食店が何らかの対応を実施していた。一方で「特に大きな変更は行っていない」が24.2%、「まだ具体的な対応を検討中」が5.2%となっており、暗証番号入力には例外が認められていることから、対応状況には店舗ごとの違いがみられる。

しかし、現在使用している決済端末について「改善の余地がある・お店の雰囲気やサービス水準に合致していない」と回答した割合は64.6%に達した。端末の変更や機能追加を行った店舗に限定しても57.8%が不満を抱えており、改善を望む点として「店舗の雰囲気にふさわしい洗練された外観デザイン」「片手で持ち操作できるサイズ感・重量、薄型化」などが挙げられた。

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