東京シティ競馬(TCK・大井競馬場)では、毎年恒例となっている年末の競馬開催が大晦日まで行われている。12月29日には今年一年のダート競馬を締め括る一戦「東京大賞典(GI)」が開催。この年末の祭典を盛り上げるべく、競馬場内でのイベントが今、充実しているという。
例えば、29日当日に行われる毎年恒例のカレンダープレゼントや東京大賞典を皮切りに大晦日まで3日連続で開催される重賞に合わせた予想ステージなどのイベントのほか、26日から31日にかけて、競馬場内の広場」「ウマイルスクエア」にて、グルメフェス「冬のHOTフードフェスティバル」が催されているというのだ。
期間中は、担々麺や麻婆豆腐丼といったピリ辛フードのほか、おでんや肉まん、焼き芋といった冬に食べると嬉しいあったかフード・スイーツが多数揃う。東京大賞典当日である29日には、開催期間中最大となる10店舗が集結。HOTなグルメを楽しみながら、HOTなレースを観戦できるイベントとなる。
今回、開催1日目である26日に、期間中全日出店している「キッチンエール」の「陳麻丼(麻婆豆腐丼)」と「芋蜜や」の「やきいもラテ」を試食させてもらったので、そのレポートをお届けしたい。
正門から入場し、東京シティ競馬のキャラクター“うまたせ君”の像を横目に、ウマイルスクエアに歩を進める。HOTなフードフェスとあって、気分を盛り上げてくれる真っ赤なゲートがお出迎えしてくれた。
まずは、キッチンエールの陳麻丼(麻婆豆腐丼)を実食させていただいた。こちらの陳麻丼は白飯が見えないくらい麻婆豆腐が乗っており、花椒や辣油がたっぷりトッピングされている。一口食べると、舌が痺れる辛さが到来し、あとから旨みが合流する。これは白飯がどんどん進んでしまう味だ。辛さが徐々に体に溜まってきて、気付くと頬は上気。四川スパイスに食欲を刺激されて、ペロリと平らげてしまったが、満足感のある量であった。冬空でのレース観戦でも、HOTな陳麻丼を食べれば、体がぽかぽかして心強いだろう。
お次は、芋蜜やのやきいもラテ。芋蜜やで提供されているのは、石焼き芋ではなく、壺焼き芋だ。熱した石との接地面が熱くなりすぎてしまう石焼きとは違い、底に炭を置き、その熱の対流により宙に浮いた芋に均一に火を加える壺焼き。定期的に芋を回しながら、2時間かけてじっくりと火を通すことで、石焼きよりもホクホクで甘く仕上がるのだそうだ。そんな最高においしい状態の焼き芋を、ラテにしてくれるなんて、贅沢すぎやしないだろうか…。
さっそくいただくと、とろっとした口当たりと濃厚な甘さが!あとには、焼き芋の香りが漂う。スイートポテトのような甘さで、量はそれほど多くはないが飲みごたえは抜群のため、食後のデザートや小腹満たしとしておすすめできる。
心も体もHOTにしてくれるフードフェスティバル、そして、今年最後のGⅠレースとなる東京大賞典。競馬好きの方も競馬初心者の方も、この機会に大井競馬場に行ってみてはいかがだろうか。