高山市、子連れ出勤制度の試行を開始。
多様な働き方が期待される今日、地方自治体も子育てと仕事の両立支援への取り組みを強化しており、岐阜県の高山市もこの流れを受け、子育て環境の充実を目指して新たな取り組みを開始。
「子連れ出勤制度」の導入。高山市は、小学3年生以下の子どもや孫を持つ職員が出勤時に連れてくることができる新制度を試験的に導入しました。この試みは、岐阜県内の自治体では初のもの。制度の導入背景としては、高山市の職員からの多様な働き方への要望や、子育て支援の拡充が挙げられます。既に、愛知県豊明市では5月からこの制度が始まっており、他の自治体の動向も注目されます。
試験期間は8月1日から17日まで。参加対象は0歳から小学3年生の子どもを持つ職員。出勤時には、庁舎内の会議室を利用し、職員自身が子どもの見守りを主に行うとのこと。必要な物品は、食事やおむつ、おもちゃなど、全て職員が持参するという仕組みです。
職員の実際の声。試行初日、特設の会議室には長机、椅子、そして子どもたちが過ごしやすいようにパズルマットや座布団が配置され、参加した職員は、子どもの年齢に応じておもちゃやおやつを持参。その中には、2歳の男児を連れた男性職員や双子の女児と一緒に来た女性職員。「子どもの近くで仕事ができて安心」といったコメントも。
利用した職員からのアンケートを基に、制度の改善点や導入の可否を検討する予定とのこと。この取り組みは、働き方改革の一環として、子育て中の職員の働きやすさを実現する方向で進められることが期待されます。